Short and Sweet

英語のこと、本のこと、日々のこと

樋口有介『刑事さん、さようなら』(2011)を読んだ

刑事さん、さようなら (中公文庫)
 

「結婚したい女ができた」と明かした十日ほど後、警官が自宅で首を吊った。その二日後、河原で風俗ライターの死体が見つかる。後輩の自殺に疑問を抱き独自に聞き込みを続けていた警部補・須貝は、二つの不審死をつなぐ”女A”の存在に行く着くのだがー。「善人の罪科」と「悪人の正義」が交錯する、美しきも哀しき愛の物語。

前回読んだ『彼女はたぶん魔法を使う』との雰囲気の違いから、最初は面食らったけれど、ものすごく読ませる話だった。

硬派な警察社会と、今にも下水の臭いが漂ってきそうな焼き肉屋。

どちらが汚いとも綺麗とも言えない、そんな二つの住いが交差する。

傑作の部類に入るのではないでしょうか。