Short and Sweet

英語のこと、本のこと、日々のこと

佐野洋『似ているひげ《密会の宿③》』(1988)を読んだ

芥川賞作家の赤染晶子さんが亡くなられた。

42歳という若さで。

処女作から読んでいて、定期的に新作が出ていないかチェックしている好きな作家さんだった。

うつつ・うつら

うつつ・うつら

 

非常に、残念です。

ご冥福をお祈りします。

 

佐野洋『似ているひげ』を読んだ。

密会の宿〈3〉似ているひげ (徳間文庫)

密会の宿〈3〉似ているひげ (徳間文庫)

 

 久保隆は、横断歩道の信号が青に変るのを待っていた。

 『週刊未来』編集次長の横井に呼ばれ、その編集部を訪ねるところだった。約束は一時だったが、地下鉄やバスの乗り継ぎが、いつもより順調だったから、予定より十五分ぐらい早く到着しそうだ。信号がなかなか変らなくても、いらいらしなかったのは、その時間的余裕のせいだった。

連れ込み旅館「くわの」の女主人の桑野厚子とその愛人久保隆が挑む珍事件。

人気シリーズの第三弾。

今作から話の主役は厚子ではなく隆になっている。彼のプレイボーイっぷりが話を膨らませる。

面白く、すらすらと読み切ってしまった。

以下、収録作品。

  • 春めいた秋
  • 似ているひげ
  • 友人の夫
  • コーヒー友だち
  • クレジットカードの客
  • どこかで見た顔
  • 古い知り合い

Barack Obama を読んだ

Barack Obama - Intermediate (Macmillan Readers)

Barack Obama - Intermediate (Macmillan Readers)

 

 Barack Obama is like the country he is president of ― a diverse mix of races, cultures and religious influences. The United States of America has not always found it easy to understand and live with its diverse culture. The same is true of Barack Obama. His journey to the White House was the  journey of  a young man trying to discover who he was, what his talents were and what he should do with his life.

■総語数:19,911

オバマ前アメリカ大統領の伝記。トランプ政権の今だからこそ、という感じで読んでみました。

突然現れた新星というイメージがあったのですが、もともとイリノイ州の議員だったのですね。今視聴中の『ハウス・オブ・カード』と相まって、よりアメリカの政治制度に詳しくなれたと思います(◎)。 

対話の人という印象で、私も見習わないといけないなあ。

佐野洋『仮面の客《密会の宿②》』(1987)を読んだ

密会の宿〈2〉仮面の客 (徳間文庫)

密会の宿〈2〉仮面の客 (徳間文庫)

 

 短く、ブザーが鳴った。玄関のガラス戸が開けられた合図だったが、私は自分の部屋で写真週刊誌のグラビヤを眺めていた。

 若い女性歌手がサングラスをかけ、エレベーターに乗り込むところが写されている。

 一見、何でもない写真である。有名な歌手だって、都会で生活している以上、エレベーターぐらいには乗るだろう。

連れ込み旅館「くわの」を経営する女主人桑野厚子とその同居人久保隆が挑む色恋のミステリー。

巻末によると、どうやらドラマ化されていて、結構な人気が出ていたみたいだから、一度見てみたいと思う。

以下収録タイトル。

  • 仮面の客
  • 昔の男
  • 写真の少年
  • 客の忘れ物
  • 逃げた女客
  • 客の代理
  • 不幸な番号

佐野洋『密会の宿』(1983)を読んだ

佐野洋『密会の宿』を読んだ。

密会の宿 (徳間文庫)

密会の宿 (徳間文庫)

 

 厚子は帳簿をつけていた手を休めて、ホープを口にくわえた。隆と知り合ってから、喫うようになったのだが、いまでは喫煙量もかなりふえている。

 <そのわりには、ちっとも痩せてくれない>そんなことを考えながら、腰の回りに手を当ててみる。この中年肥りは、もはや、どうにもならないのだろうか? 改めて、三十七という自分の年齢を意識した。

連れ込み宿で起こる七つの奇妙な事件。探偵役は女将の厚子とその恋人、隆。

以下、収められているタイトル。

  • ご内聞に
  • 乱れた末に
  • 残念ながら
  • お手をどうぞ
  • 知らぬが仏
  • 論より証拠
  • 虚栄の果て

作者が男性か女性か判断がつかないような、そんな言葉の選び方だった。

さくさく読めて、面白かったです。

Nancy Drew Girl Detective #2 A Race Against Time を読んだ

A Race Against Time (Nancy Drew (All New) Girl Detective Book 2) (English Edition)

A Race Against Time (Nancy Drew (All New) Girl Detective Book 2) (English Edition)

 

 My name is Nancy Drew, and I've  always had this rule: If you're in the game, you play to win.

 That doesn't mean I'm cutthroat competitive. But it does mean that if I make a commitment, I'll see it through to the end.

■総語数:29,317

女子大生探偵のNancy、今回はチャリティ自転車レースでの事件に挑みます。突然連絡の取れなくなったボーイフレンド、消えたお金。レースに参加しつつ、果たしてNancyは解決できるのでしょうか?

今回から自分でこれは!と思った表現を手帳にメモしていくことにしました。以下その抜粋。

"And if I'm not mistaken, ~."

"Okay, correct me if I'm wrong, ~."

私の場合は"If I remenber collectly"と始めることが多いので、バリエーションを増やす意味で。

"Contrary to public opinion, ~."

"Just tell me that much."

この辺も会話に使えそう。

No matter what time of the year, this room could transport you to paradise.

気持ちよさそうな表現。

"Yes, I know he's had some financial problems lately. Haven't we all!"

最後の一言がなかなか言えそうにない。

村上沙耶香『コンビニ人間』(2016)を読んだ

予約でなかなか借りることができなかった本。ようやく借りることができました。

村上沙耶香『コンビニ人間』を読んだ。

コンビニ人間

コンビニ人間

 

コンビニエンスストアは、音で満ちている。客が入ってくるチャイムの音に、店内を流れる有線放送で新商品を宣伝するアイドルの声。店員の掛け声に、バーコードをスキャンする音。かごに物を入れる音、パンの袋が握られる音に、店内を歩き回るヒールの音。全てが混ざり合い、「コンビニの音」になって、私の鼓膜にずっと触れている。

何事にも”基準”を決めてもらわないと社会に適合できない恵子(36歳)は、コンビニ人間に生まれて(コンビニでアルバイトを始めて)18年になる。ある日、いつものように”コンビニの部品”が交換され、白羽(35歳)がアルバイトで入ってくるのだが……。

社会を流れる空気を読み、それに沿ったものでなければ「異物」であり「どこかに欠陥がある」と認識する。

私たちはいかに生きていくべきか。

芥川賞らしく(?)考えさせられる作品だった。

特に、

就職か結婚

この二つの波に乗れるか乗れないかは大きい。

本来は、単なる選択肢であるはずなのだけれど。

システム手帳で快適生活

11月からシステム手帳を使っていて、その柔軟性にとても満足している。

これまではずっと綴じ手帳で、年ごとに選ぶ楽しみもあったのだが、既製品ではどうしても不便を感じるところが出てくる。

不要なページがあったり、反対にほしい機能がなかったり。

値段のこともあるので、少しためらう部分もあったが、思い切って買ってみました。

PLOTTERのバイブル、リングサイズ11mm。

持ち運べなければ手帳の意味がないと思っている私には、この軽量さがとてもいい。

マンスリーは当面使う月だけを真ん中に*1、ウイークリーは週間レフトタイプの左を右にもつけて*2左を日々の学習ログ、右を日記に。

気になった記事も縮小コピーをかけてファイルに挟めるし、上々だ。

今のところ、買い替えてすごくよかったと思っている。

*1:マンスリーを手帳のはじめにもってこなければならないなんて法律はないのだ!と気づいたとき、とてもうれしかった。

*2:手書きで日付を書くスタイル